最先端のITと化学の力で、
より効果があり、より安全な核酸医薬を、
少しでも早く患者さんに届けたい
Faster reach to patients with effective and safer oligonucleotides
generated by the power of advanced IT and chemistry
創薬の思い
科学の発展により多くの疾病の原因が究明され、また新しい診断技術の実用化により多くの患者さんの病気が特定できるようになってきています。 しかし、それらの病気には希少疾患と呼ばれる患者さんの数がとても少ない稀な病気や、様々な治療法でも治らない難治性疾患と呼ばれる重篤な病気がまだまだたくさんあります。
これらの希少疾患や難治性疾患は、原因が特定されているにも関わらず、その原因を取り除く、あるいは修復する治療薬がなく、どういう病気か分かっていながら、なすすべも無く、悲しい思いをしている患者さんやそのご家族がいらっしゃいます。
こういった病気は、人間の遺伝子の問題のために発症していることが多く、科学的には問題となっている遺伝子に働きかけて、病気の原因となる活動を阻害する薬を設計することができます。 核酸医薬はその代表的なもので、問題となる遺伝子の働きを防ぐよう、塞いだり、分解したり、あるいは修正したりする働きをします。 しかしながら、人間特有の遺伝子の働きへの作用であるため、動物実験で効果及び安全性を判定することが難しく、薬の開発を難しくしています。さらに対象とする病気の事例が少ないことも開発試験(臨床試験)を困難とし、また開発コストが経済的に見合わないため、有効で安全な核酸医薬の開発が滞っているのが現実です。
科学的に設計した核酸医薬の効果や安全性を信頼性高く予測できれば、開発試験の効率を高め、開発期間の短縮と開発コストの低減を実現することができます。化学の力による人工核酸設計・合成技術と、ITの力による効果・毒性の発現予測技術で、核酸医薬の開発期間短縮と開発コスト低減を達成しよう、そして「より良く、より安全な核酸医薬を、より早く患者さんに届けよう」、ファスタイドはそれを実現しようとしています。
AIと大規模シミュレーションを
駆使した中分子IT創薬技術
Middle-molecule IT-based drug discovery technology using AI and large-scale simulation
生体内安定性や標的結合性の
高い創薬向け人工核酸
Synthesis of artificial nucleic acids for drug discovery with high stability and target binding properties
東京工業大学の研究成果に
基づく最先端技術
Cutting-edge technology based on the achievements of research at Tokyo Institute of Technology
ファスタイド株式会社の事業
ファスタイド株式会社は、創薬の思いを実現する①アンチセンス核酸開発支援サービスの提供、②特殊人工核酸開発支援サービスの提供、およびこれらを活用した③共同開発を実施します。
①アンチセンス核酸開発支援サービス
(In SillicoモデルFINDAS®によるサービス)
独自のアルゴリズムにより、多くの核酸設計変数を多元的に同時解析することができるIn Silicoモデルで、極めて広い核酸設計空間を網羅的にシミュレーションし、有効性と安全性の両面から候補核酸配列を効率的に選別します。また、FINDAS®によるオフターゲット効果予測や安全性解析(肝毒性)を行うサービスも提供します。
- 指定標的遺伝子に対するアンチセンス核酸配列設計
- 指定核酸配列のオフターゲットリスク遺伝子の解析と順位付け
- 指定核酸配列の肝毒性リスク解析と比較
- 上記解析とウェット評価
②特殊人工核酸開発支援サービス
核酸医薬のADMET(吸収、分布、代謝、排泄、毒性)を調整する特殊人工核酸の設計および小規模合成のサービスを提供します。活性を維持したままADMETを調整する化学修飾の可能スペースを拡大し、設計の自由度を高めます。
③アンチセンス核酸共同開発
アンチセンス核酸物質設計やアンチセンス物質改良設計などのアンチセンス核酸開発を上記①及び②の技術を用いた配列設計や化学修飾の共同開発を行います。
■ アンチセンス核酸開発支援サービス
アンチセンス核酸(ASO)の開発初期段階の設計から安全性リスク評価までサポートします。
アンチセンス核酸とは
アンチセンス核酸とは標的RNAに選択的に結合する一本鎖核酸です。
従来の低分子医薬品や抗体医薬品では治療困難な標的でも創薬できます。
これまで複数のアンチセンス核酸が医薬品として認可されています。
設計は標的遺伝子に対する結合位置、アンチセンス核酸の長さ、
化学修飾の位置などの多次元の最適化問題です。設計によって
オンターゲット効果である薬効、オフターゲット効果である毒性など
複数の要素が密接に変化します。そのため実験のみでの設計は困難です。
■ファスタイドの解決技術FINDAS®
アンチセンス核酸の「有効性」と「安全性」を多次元変数の同時解析で予測し核酸医薬候補物質を統合的に設計します。
FINDAS: Fastide Integrated oligoNucleotide Designing for AntiSense therapy
独自の予測技術をもちいて安全性、親和性、化学修飾効果、高次構造、相同性、相補性など、多様な指標をin silicoで予測、薬効が高く安全なアンチセンス核酸を迅速に設計します。
■特殊人工核酸開発支援サービス
アンチセンス核酸(ASO)の吸収・分布・代謝・排泄・毒性(ADMET)の調整をサポートします。
人工核酸とは
人工核酸とは有機合成により化学構造を改変した核酸です。
化学構造を改変することでアンチセンス核酸の体内での安定性を高めたり、標的RNAに対する結合能を最適化することができます。
また、更に高度な分子設計により、標的RNAに対する結合能の選択性を高めたり、標的細胞に選択的に移行する性質を付与することも可能となります。
そのためには、核酸の化学構造を設計する技術と設計した核酸を効率的に合成する技術が必要となります。
■ファスタイドの人工核酸設計
独自の技術を用いて様々な機能をもった特殊人工核酸を設計し合成します。
(要素技術の例)
塩基部特殊修飾
標的結合能の向上
選択的活性の向上
骨格特殊修飾
標的結合能の向上
選択的活性の向上
薬物動態の改善
より良い薬を、より早く治療現場へ届けるために核酸配列・修飾設計から合成・製造まで並走します。
■サービスメニュー
会社概要
Company Profile
社名 | ファスタイド株式会社 |
所在地 | 〒210-0007 神奈川県川崎市川崎区駅前本町11-2 川崎フロンティアビル4階 |
役員 | 代表取締役社長 神谷 紀一郎 取締役 秋山 泰 取締役 清尾 康志 |
メンバー | CTO 正木 慶昭 シニアサイエンティスト 大上 雅史 |
設立 | 2021年4月1日 |
資本金 | 10,000,000円(資本準備金を含む) |
主な事業内容 | 中分子医薬品(核酸医薬品、ペプチド医薬品)及びその中間体の研究開発、製造及び売買。中分子医薬品に関する研究開発における情報収集・処理サービス、情報提供サービス、コンサルティング事業、等 |
Name | Fastide, Inc. |
Address | Kawasaki Frontier Bldg. 4F, 11-2 Ekimaehoncho, Kawasaki-ku, Kawasaki City, Kanagawa 210-0007, Japan |
Board Member | Kiichiro Kamiya (CEO) Yutaka Akiyama, Ph.D. (Director) Kohji Seio, Ph.D. (Director) |
Member | Yoshiaki Masaki, Ph.D. (Chief Technology Officer) Masahito Ohue, Ph.D. (Senior Scientist) |
Establishment | April 1, 2021 |
Capital | 10,000,000JPY (including capital reserves) |
Main Business | R&D, manufacturing, and trading of middle-moldeule pharmaceuticals (nucleic acid drugs and peptide drugs) and their derivatives. Computer systems design and sales, R&D consulting and investigation, etc. related to middle-molecule drug discovery are also including. |
ファスタイド株式会社
Fastide, Inc.
〒210-0007 神奈川県川崎市川崎区駅前本町11-2 川崎フロンティアビル4階
Kawasaki Frontier Bldg. 4F, 11-2 Ekimaehoncho, Kawasaki-ku,
Kawasaki City, Kanagawa 210-0007, Japan